無意識を意識していくと③

高島心理カウンセラー

2017/ 03/ 25                 

わだかまりを抱えたまま死別した父との関係を探っていった先に現れた4人の女性。
うつの原因とも言える2人の元同僚と小学校時代の担任、そして母。
その4人の女性と私との関係性。

共通点がありました。
私が、自ら、一方的に彼女たちに支配されることを選んでいたのです。

私 「ねえ、ねえ。どこに行くの?」
母 「お山に行くの。これから、まあちゃんをお山に捨てに行くんだよ」
私 「じゃあ、電車の見えるお山に捨ててね。」

母が好んで話す、我が家の笑い話です。
私が2~3歳頃のことでしょうか。

私はこのやりとりをよく覚えています。
ですが、よく考えてみると、現実場面を覚えているのではなく、何度も母から聞かされるうちに作り上げていった記憶なのかもしれません。
ですが、出来事としては確かにあったようです。

私が2歳の時に、父が交通事故に遭いました。
大事故で、医者から臨終を三度も告げられたそうです。
奇跡的に自分で歩けるまでに回復した父ですが、それまでには入院だけで3年の歳月がかかりました。私には1歳違いの姉がいますから、そんな幼児二人を連れて母は毎日病院を往復していたことになります。

先のわからなぬ不安、心労、そのうえ育児。
母の心労はどれほどのものであったろうと思います。
経済的問題だって大変だったはずです。

愛情を持って育ててくれた母ですが、相当に無理はあったのだと思います。
そんな母に対して、私も幼いなりに努力したようです。
「なるべく迷惑をかけちゃだめだ」
「もっともっと僕のことを見てほしいけど、そうも行かないみたいだ」

通常、子どもは親に捨てらることを極度に恐れます。
自分で生きていく術を身につけていない子どもにとって、捨てられることは死を意味するからです。
それなのに、 「じゃあ、電車の見えるお山に捨ててね」と言った私。
「捨てないで」ではなく、「捨てられるのは仕方ないけど・・・せめて僕の望む場所にしてね」と思った私。

母が世話をしないとならないのは私だけではありません。
1歳違いの姉がいます。
そのうえ身動き一つできない父。
もしかしたら、母は父に一番手を取られていたのかもしれません。

そんな状態だから、幼い私はとにかく母に認められなくてはいけません。
なのに、「認められてない」と不安になる場面があったのです。

それは、母の不機嫌そうな様子。
不機嫌そうな母を見るのが極度に恐ろしかったのです。

ですから、母を不機嫌にしてはいけません。
母を不機嫌にしないために自分が選んだのは、「母の意に沿うことをする」でした。

右に行った方が母の意に沿うようであれば右に行く、左のようであれば左。
自分の想いよりも母の想い優先。

だから、山に捨てに行くと言われた時も、
「捨てるの?うん、わかったよ。でも、それはあんまりだ・・・せめて僕がいいと思う場所にして。それぐらいのわがままは許されるよね?」
そんな気持ちになったのだと思います。

「母の意に沿うことをする」という私の心のプログラム(パート)は、当時の私が見つけたものです。そして、このパートは思いの外うまいこと行っていたのです。
事実、母はとても私をかわいがってくれました。
愛されているという強い実感をもって私は育ったのです。

その後出会った小学校時代の担任、そして同僚となった二人の女性。
とても一生懸命で、考え方もしっかりしている。
憧れのような感情を持ちました。
ですから私は、そんな彼女たちに認められたかったんだと思います。

ところが、私には、認めてもらいたいと思う相手と接すると
「相手の意に沿うことをする」
というパートがあります。

これが発動してしまうのです。
自動的に。

けれども、相手が不機嫌になるのは私のせいばかりではありません。
ですから、いくら私が「相手の意に沿うこと」をしても、不機嫌になることはあるのです。
つまり、やってもやっても報われない。

心はそんなに都合よくできていませんから、苦しくなってきます。
いつしか、憧れている相手を同時に憎むようにもなっていったようです。
しかも、自分の想いに気づいていない。
ここが問題だったのです。

わかっているのは、憧れているという想いとうまく行かないという現実だけ。
母や小学校時代の担任に至っては、うまく行かないとも思っていなかった。

やっと気づけました。
そして、気づいてみると、全てが妙に納得がいく。
「そうかそうか。そうだったのか」
すとんと腑に落ちる感じです。

彼女たちに対する憎しみもない。
それよりも、「相手の意に沿うことをする」という自分のパート、無意識の心をかわいらしく思えてきます。
「おれを守るためにずいぶん頑張ってきたね」
そう声をかけたくなります。
いえ、かけたくなるのではなく、かけました。

ですが、このパート、2歳のままです。
現在の私は、自分を守るためにはいろんな方策があることを知っています。
そこで、このパートにも、
「もういいよ。もう大丈夫。成長していいんだよ。」
と変わることの許可を与えました。

今はすごく心が楽です。
自分の無意識の中からずいぶんとショッキングなことが出てきたのですが、苦しさではなく、喜びにあふれています。
自分の本心、無意識を意識できたのがこの気持ちを生んでいるのだと思います。

自分の心をクライアントとしてカウンセリング出来たのかなと感じています。

コース・こころ塾のご紹介

「先生の顔を見るだけで何だか安心するんです」
ほっと安らげる、そんな安堵の場でカウンセリングが受けられます。続きを見る

「気になった時に気になったことを」料金定額制ですから、追加料金を気にせず何度でもご相談いただけます。
続きを見る

今話題のマインドフルネスの実践を始め、「こころ」について語り合える安心・安全の場です。毎週水曜19:30から開催しています。続きを見る

コース・こころ塾のご紹介

対面カウンセリング

「先生の顔を見るだけで何だか安心するんです」
ほっと安らげる、そんな安堵の場で専門家のカウンセリングが受けられます。カップル・カウンセリング、不登校カウンセリングも実施。

こころ塾

今話題のマインドフルネスの実践をはじめ、「こころ」について語り合える安心・安全の場です。初級コース・上級コースとも隔週水曜19:30から。3か月修了。上級コース修了者は、Being会の参加資格を取得できます。

ご予約・お問い合せはこちら

JCTA認定企業

お気軽にご連絡ください

070-2428-0730

営業時間:9:00~20:00(平日、土日・祝祭日共通)
休業日:不定休