心の癖に気づく

丹下坂心理カウンセラー

2018/8/7

毎月2日は「お兄ちゃんの日」
9年前の4月2日に兄が他界して以来、毎月2日は兄が眠っているお寺にお参りに行きます。

今月の2日は父、主人、私そしてハノン(看板犬のラブラードル)の4人!?で、朝の犬散歩も兼ね向かいました。

お参りが終わり、主人は予定通りランニングしながら帰宅。
父は「お寺に納めるお金があるから」と、事務所へ。
残された2人は仲良く父の帰りを待ちます。

2分経過、5分経過。
待つ時の1分1秒はとても長く感じるものです。
「お寺にお金を納める」行為はそんなに長くかかるものでしょうか。
始めは立っていたハノンも、お座りし、しまいには伏せをしてしまう始末。

次第に腹が立ってきます。
「一体、いつになったら来るんだ!」
「何分待たせる気だ!」
「帰ったらご飯の用意もあるし、仕事もある!」

そこでふと、腹が立っている自分に気づきます。
「佇む私と伏せをしている犬」
この情景の客観視が始まります。

「待たされていることに腹が立っている」
そんな自分に気づきます。
いやいや、待てよ。
本当に待たされていることに腹が立っているのか?

ここで、思考は過去へと飛びます。
ディズニーランド。
3時間も4時間も待ってスペースマウンテンに乗ったよね。
腹立った?

ホテル最上階の食べ放題レストラン。
お腹ぺこぺこなのに1時間以上待ったよね。
腹立った?

過去の点と点が線となって繋がっていきます。
どうやら「待つ」ことに対して腹が立っているわけではなさそうだ。
でも、まだ腹立たしさは心の中に残っています。
なんだ?このモヤモヤは。

「お金納めてくるから。」
父の言葉をもう一度思い出します。
お金を納めるだけなのに、なぜそんなに時間がかかるのか?
何を喋っているのか?

ここで、ピン!ときます。
「喋る」
これだ!!

私は「待つ」行為に腹を立てていたのではなく、
「喋る」とりわけ、「無駄なことを喋る」行為に腹を立てていたのです。
もっと言うと、父の話し方(本題に入る前に私にとってはどうでもいい内容を延々と喋る癖があります)に腹を立てていたわけです。

拡大解釈をすると、父だけでなく「(自分にとって)無駄なことを喋る」状況には
毎回毎回、それは見事に腹を立てていたわけです。
自分の価値観を探ることも可能ですが、それは別の機会にお話しすることとしましょう。

腹を立てている自分に気づき、過去を振り返って同じ状況を思い出し、そしてその共通点に気づく。
言葉にすると長いですが、この一連の作業は慣れてくるとほんの数秒で終わります。

するとどうでしょう?

「いや~、悪い悪い。」
そう言いながら戻ってきた父に
「ちゃんとお金納めてきたの?」
優しく話しかけている自分がいます。

「自分の心の癖に気づく」
これは心の安定に繋がります。そして、人との円滑な関係をも作り出すことができるようになります。
怒りに振り回される自分ではなく、怒りをコントロールする自分も気持ちいいものです。

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