【性格・こころの仕組み】

不安の解消の仕方 -その2-

丹下坂心理カウンセラー

2020/5/18

前回の不安の解消の仕方では、3つのとことをお伝えしました。
自分を知る
・自分のコントロールできる範囲を知る
・角度を変えて見る

前回の記事はこちら→

今回は、4つ目をお伝えしましょう。

またまた桜の花に登場してもらいましょう。
桜の花の中を見てみてください。

おしべがたくさんありますね。何本あるのでしょうね?
おしべの先端は黄色くなっています。
おしべに囲まれた中をさらに注意して見てみると、めしべでしょうか。
緑がかったものも見えませんか?
そして、花びらの中央に寄っていくほど、色も濃くなっていますね。
他に何か気づいたことがある人はいませんか?

これが、正しく不安の時のこころの中の状態です。
つまり、そのこと「のみ」にフォーカスしているのです。
この写真のように、周りはぼやけてしまって、よく見えていないこともあるでしょう。

今度は、写真から少し離れて見てみてください。

枝が見えます。
つぼみも見えます。
ぼやけていますが、空の色も見えます。

すると、どうでしょう?
先ほどのおしべ、おしべの先端の色、めしべ、中央の色など、
フォーカスした時に見えていたものが見ずらくなっていませんか?

これが、不安の解消の仕方です。

私たちは何か気に病んでいることがあると、その物事にフォーカスし、
際立たせて見る見方をします。

「来月の支払い、どうしよう…」
「ローンが…」
「仕事、なくなってしまった…」

心配してくれている人、暖かい眼差しを向けてくれている人、
応援してくれている人、手助けしてくれている人。
そういう周りの人は、皆無ですか?

「迷惑をかけたくない」
「心配させたくない」
あなたのその声を、その人は、本当に迷惑に思う人ですか?

不安な時ほど、そのことに執着があります。
それに気づいた時、ほんの少しだけ離れて見てみてください。
ほんの少し、引いてみるだけでいいんですよ。

どうです?
今、ほんの一瞬でも、違う想いが沸いてきたでしょう?

もう少し、離れて見てみましょうか。
先ほどよりも、もっと違う感覚が出てきませんか?

「実は心配してくれたいた人がいるのに気づいた」
「不安で眠れなくなるくらい、その事を大切に思っている自分がいた」

これを読んでくださっているあなたの不安が少しでも解消され、
笑顔になれる瞬間が増えることを願ってやみません。


執筆者:カウンセリングMaNa 丹下坂 愛実

皆様からよせられた感想

  • 自分にとっては当たり前の感覚を、そのように受け取り、伝えてくださったこと。
     
    率直に、驚きと喜びを感じながら、こうした体験が自分自身や他者を認めることにつながるのだなぁと思いました。
     
    日常の中での他者との「違い」
    私は、不快感やいらだちとして感じる場面が多いのですが...。
     
    そんな自分はダメだ...というところにフォーカスするよりも、
    まだ気づけていない自分の本当の思いや他者の気持ちを感じられるようになりたいです。
     
    これは、勉強熱心だからではなく、結局は自分が楽になりたいから。
    全ての人(自分を含む)が、心穏やかに暮らせたら...素敵ですね。

     
  • SkypeでのBeing会、参加出来ず、とても残念です。
     
    丹下坂さんのつぶやき拝読しました。
     
    丁度、今、学校の休講の為、毎日自宅で独り学習しており、閉塞感や焦燥感、行き詰まった感覚を覚えていました。
    つぶやきを拝読して、視野を広げて自分と向き合ってみると、こころが落ちつきました。
    時に、違う視点、視座から自分のこころと向き合う事は自分に新しい気づきを与え、こころを良い方向に変化させるのだなと感じた次第です。
     
    またBeing会の皆さんが感じ取られたところを是非ご教示下さい。
    丹下坂さん、また新たな気づきを頂き有難うございます。

ごあいさつ

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