1月実践心理学講座

「はじめてのマインドフルネス」開催のお知らせ

高島 昌彦
丹下坂 愛実

グーグルをはじめ世界の優良企業が導入しているマインドフルネス。最近では、Yahoo!Japanの他、大手損保会社や銀行など、日本の企業でも導入する例が目立ってきています。
他にもテレビや雑誌などでもマインドフルネスが取り上げられることが多くなってきました。早稲田大学の熊野宏昭教授がNHK出演して番組などは、大きな反響を呼びました。

一般的にマインドフルネスは、「リラックスできる」「集中力が高まる」といった効果が報告されています。実際このあたりの効果については、継続的にマインドフルネスに取り組めば、1~2か月で体感する方がほとんどです。ですが、リラックスや集中力が高まるというのはむしろ副次的な効果です。

本当の効果はもっと大きな部分。言葉にするのはなかなか難しいのですが、「本当の自分らしく生きられる」そんな感覚といってよいかと思います。自分らしさを感じて生きられますから、心がラクに、安定したものになります。

先程、リラックスや集中力が高まるのはマインドフルネスの副次的効果といいましたが、これにはマインドフルネスが偏って伝わっているからのように思います。

よく誤解されるのですが、マインドフルネス=瞑想ではありません。

マインドフルネスをこれ以上なくシンプルに定義すると、
・気づき(今起こっている出来事に自覚的)
・手放し(自覚したことに対して善し悪しの判断をしない)
この2要素が高まった状態のことです。
つまり日常的にマインドフルネスの度合いを高めるトレーニングの一つとして瞑想があるにすぎません。このあたりが、どうも混同されて社会に広まっているように思います。

マインドフルネスを野球に例えれば、瞑想は素振りのようなものです。初心者から熟練者まで素振りはしますが、それもこれも野球の試合で打てるように取り組んでいるだけです。いくら素振りが上達しても野球の試合に出場しないことには打てません。そもそも打つ球がないんですから。

 

一方で素振りをしない野球選手がいないように、瞑想をせずにマインドフルになるのは難しいようです。理論的にはできないでもないでしょうが、現実的には困難でしょう。素振りで打つ球がないのと同様に、極力刺激が入らない時間と空間を確保することが、マインドフルを高めるトレーニングには効果的なのは間違いありません。
言い換えると、瞑想とは、「静かな空間」「やらなければいけないことのない時間の確保」に過ぎないと言えるかもしれません。

講座では、日常的にマインドフルであるとはどういうことなのかの理論面とそのための実践を扱います。この講座を一度受けただけでマインドフルネスが身につくというものではありません。マインドフルネスには日々の実践が欠かせませんから、その日々の実践の基礎的な部分を学ぶ場と捉えていただければと思います。

講座概要

【 開催日時 】 2018年1月18日(木)19:30~21:00(受付け 19:15~)

【 開催場所 】 函館市地域交流まちづくりセンター(まちセン)函館市末広町4-19

【  参加費 】 3,000円(当日、会場にてお支払いください)

【 お申込み 】 お電話   070-2428-0730
                         申込みフォーム(お電話、フォーム共に1月11日〆切り)

終了しました。