話す瞑想、聞く瞑想

2018/4/12

突然ですが、ロールケーキと聞くとどんなものがイメージされますか？

つたない絵ですみません。

多くの方がこの楕円形を思い浮かべたのではないでしょうか？

ですが、上から見たら長方形だって正解なんです。
真横から見たら、横に細長い長方形にもなります。

白、茶色、こげ茶…
そう、色だっていいんです。
あるいは、ふわふわした感触、甘い味、(金太郎飴のように)どこで切っても同じ断面…
どれもまさしくロールケーキのことを言っています。
ただ表現が違うだけ。

どれか一つだけが優れた答えというわけではありません。
どれもが正解。
ただ、切り口が違うだけです。

マインドフルネスと聞くと瞑想というイメージが強いですが、これもロールケーキの楕円形と同じことです。
瞑想はマインドフルネスを体験する手段の一つに過ぎません。
そもそも、瞑想というと姿勢を正して足を組んで座って行うもの、というのもイメージに過ぎません。
間違いではありませんが、かといってそれだけが正しい瞑想でもないのです。

今回のこころ塾は、今感じていることを自由に話す。
それを静かに受け止めて聴くという時間を多くとりました。
カウンセリングでも、傾聴のトレーニングでもありません。
気づきをもって話す、気づきをもって聴く、ただそれだけです。
 

最後の最後に呼吸を観る瞑想をしました。
息を吸いながら吸っていることに気づく。
息を吐きながら吐いていることに気づく。
時間がなかったので3息だけ。

終わった後、誰かれともなくおじぎをし合い、素晴らしい時間が取れたことを感謝し合いました。
あるのは心地よい一体感。

呼吸を観る瞑想が一気にそうさせたのではありません。
自由に話し、聴く時間が、すでにマインドフルであったのです。
3息だけの呼吸瞑想は、それを深めたに過ぎません。

朝、あわただしく身支度をしたり、職場で仕事をしたり、人と関わったり…
そういった日常生活の場面でどこまでマインドフルを高めるか。
来週以降のこころ塾では、こういった部分の基礎的なトレーニングをしていくことになりそうです。
地道ですが、実践する時間が無限と言ってもよいくらいにあるので、効果の高い部分でもあります。

こころ塾では見学や月途中からの参加も受け付けております。
何か響くものがありましたら、お気軽にお問い合わせください。