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ー こころの相談室 ー カウンセリングMaNa
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2022/2/27
なぜシマウマは胃潰瘍にならないのでしょうか?
考えたこともありませんよね。
ですから、ちょっと想像してみましょう。
シマウマだってストレスにさらされて生活しているのです。
茂みの向こうにライオンがいるかもしれない。
カサカサっと葉が触れ合う音がしたら、そこにヒョウが潜んでいるかもしれない。
自分の目の前で、仲間が命を落とすこともあるでしょう。
なんだか、私たち人間以上に過酷な環境で暮らしていますね。
でも、シマウマは胃潰瘍になりません。
ストレスから不眠症になったり、胃に穴が開いたシマウマというのも聞きませんね。
PTSDになるのも人間だけです。
いったい私たち人間に何が起きているのでしょうか?
そして、どのようにすればストレスから身を守れるのでしょうか?
世の中の変化に対応するのが得意な人もいれば、苦手な人もいます。
逆境で輝く人もいれば、落ち着いた環境でこそ能力を発揮する人もいます。
なぜこのような違いが生まれるのでしょうか?
その理由の一つは、ストレスタイプの違いです。
ストレスタイプの違いについては、あなたも日常的に感じていることでしょう。
職場や家庭、社会情勢…
同じ環境に身を置いていながら、あっけらかんとしている人もいれば、キリキリしている人もいます。
ストレスへの対処は、まずは自身のストレスタイプを知ることです。
そうすることで、実現可能な対処法もみえてくるでしょう。
ストレスタイプには、次の3つがあります。
ストレスタイプ | ストレスを感じる場面・状況 |
順応タイプ | 環境の変化、余裕のなさ、計画と異なる状況、個性を求められる場面 |
挑戦タイプ | ルールや計画に束縛された状況、個性を抑えられる場面 |
回避タイプ | ほとんどあらゆる場面でストレスを受ける |
自分のストレスタイプを知るのが、ストレス対処の第一歩。
ところが、残念ながら、なかなか自分のことは自分ではわからないものです。
そこで、今回のBeing会では、簡単な心理ワークを通して、ご自身の理解を深めていきます。
簡単でありながら、客観的な視点も得ることができます。
他者のストレスタイプも見極めやすくなりますので、他者との関係性を調える材料にも使えるでしょう。
パーソナルストレスタイプという一人ひとりの違いの他に、同じ個人内でも違いがあります。
どういうことかというと、
「以前はもっと心が動じなかった」
「最近、すぐに行き詰まりを感じるようになった」
「以前に比べ、問題が起きなくなってきた」
このように、一人の人間の中でも、力強く生きられるときもあれば、どうにも前向きになれず、力を発揮できない期間もあります。
あなたも思い当たるところではないでしょうか。
これには、
この6点が複合的に関わり合い、数式をなしています。
今回のBeing会では、この「行き詰まりの発生率の数式」を知識として理解します。
そうすることで、ストレス以前にどの要素を改善していくのが効果的なのか、一人ひとりに気づきがもたらされるでしょう。
原因となっている要素を知ることで、いつでも対処の方向性がわかるようになります(ちなみに、数式といっても小学生レベルの内容ですからご安心ください)。
生きている以上、厄介な問題が発生することは避けられません。
ですが、その発生確率は相当程度に小さくすることができるのです。
もともとは物理学の用語で、「物体に力が加えられて歪みが生まれたときの、その物体内における力の分布」を意味していました。
それが転じて、生物学・心理学の分野で、
「心にかかった負荷や歪み」
「ダメージを及ぼす環境要因」
を指す用語として使われるようになりました。
現在の『ストレス』についての概念は、ハンス・セリエ(Hans Selye)という生物学者の影響が大きいところです。
セリエによると、ストレスは「身体にかけられた要求に対する身体の非特異的反応(the non-specific response of the body to any demand placed upon it)」と定義されます。
つまり、体の外からの影響に対して起こる身体反応の全て、ということです。
言い換えると、環境の変化に対する対応です。
ただし、セリエの定義だとホメオスタシスとほぼ同義になってしまいます。
そのため、近年では、「通常の対応力で対処可能な範囲を超えた外的影響」への対応として、限定的に扱う見方もあります。
専門的な表現だとわかりにくくなってしまいますね。
いずれにしても、端的にポイントをまとめると、ストレスというのは、
① 外からの影響に対して
② 身体の中で起こる反応
この2点で成り立っているということです。
ストレスを「②身体の中で起こる反応」として強調するため、セリエは
「①外からの影響」のほうを、「ストレスを引き起こす外的要因」として区別しました。
この「ストレスを引き起こす外的要因」のことを『ストレッサー』と呼びます。
そして、ストレッサーに対して②身体の中で起こる反応のことを『ストレス反応』と呼びます。
日常では、
① ストレッサー
② ストレス反応
この二つを明確に区別せず、広い意味で「ストレス」と用いていることと思います。
今回は、「ストレスの丁寧な扱い方」ですから、ストレッサーとストレス反応について、丁寧に区別する方法をお伝えします。
特にストレス反応の由来については、ほとんどの人が存在すら認識していません。
このようなときに、わかりやすい”原因”のような他人がいると、
「この人のせいだ。この人との関わりがストレスになっている!」
と解釈しがちです。
ただ、それがすべてではありません。
その先の世界があります。
それは、ストレス反応の由来です。
詳しくはBeing会で扱いますが、ストレス反応の由来を項目だけあげると、
というものです。
このようなストレス要因についての理解を深め、ストレスの表れ方を自覚する。
そうすることで、自分が体験するストレスの量はずいぶんと軽減できます。
また、ストレスを減らして楽になった状態の方が、具体的に厄介な事柄についての対応もスムーズになるでしょう。
前述の、行き詰まりの発生率が低下するわけです。
ともかくストレスを減らす。
必要以上に自分が苦しまない。
このための知的な理解を深める学習と、具体的な対応策をしての手法の実践トレーニングを行います。
具体的には、
このあたりのことを、
などを組み合わせて扱っていきます。
一部は、コロナで実施できなかった昨年の合宿の内容を含みます。
心理カウンセラーとして、長年にわたり人の苦しみと向き合ってきた。
そんな私たちだからこそ、ご紹介できる内容だと自負しています。
ご自身に合った方法を持ち帰っていただいて、日常を楽に生きていく力としていただけたらと願っています。
もちろん、ここでの時間そのものが、ストレスを軽減するものとなれば何よりです。
今回は、内容的にある程度のボリュームとなるため、4~5月と2か月続きの講座とします。
【日程】
①2022年 4月12日(火) 19:30~21:30
②2022年 4月26日(火) 19:30~21:30
③2022年 5月10日(火) 19:30~21:30
④2022年 5月24日(火) 19:30~21:30
【会場】
函館市亀田交流プラザ
(函館市美原1丁目26-12)
【参加費】
20,000円(全4回)
※1ヶ月だけご参加の方は、10,000円
【申込締切】
3月22日(火)
過去の私自身に起きていた悪循環です。
同時に、程度はあるとはいえ、多くの人に起こっているようにお見受けしています。
そして、この流れは、残念ながら高まっていくでしょう。
世の中の流れが、その方向に決定的に進んでいますから。
世の中の流れは個人ではどうすることもできません。
だからこそ、自分のストレスを自分事として、いかに適切に対処するかが問われることでしょう。
それは、「ストレスがあるから成長できる」といった気楽なリフレーミングではありません。
もっと具体的な対応です。
ストレスへ適切に対処して、本来の力を発揮しましょう。
お越しをお待ちしております。
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