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ー こころの相談室 ー カウンセリングMaNa
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2018/9/18
NLPの共同開発者、リチャード・バンドラーが恐怖症の患者について調べたところ、興味深いことがわかりました。
リチャードが調べ、比較したのは次の二つのグループ。
A:かつて恐怖症を患い、のちに”それを克服した”人々
B:今もなお、恐怖症に苦しんでいる人々
リチャードが、この二つのグループについて、それぞれ「どのように自分の恐怖の対象を想起しているのか」比較すると、その差異には歴然たる一貫性がありました。
Bのグループが、恐怖症の原因となる状況をその体験の只中から思い出す(専門用語でアソシエイト)のに対し、Aのグループは(恐怖症を抱えていたころは只中から思い出していたものの)、まるで外側から自分を眺めている(同じく、ディソシエイト)かのように思い出すのです。
A,Bそれぞれのグループでそのような傾向があったのではありません。
Bのグループは必ず体験の只中から思い出し、一方でA のグループは皆、まるで外側から自分を眺めるかのように思い出しているということです。
例えば「犬に襲われる」を例にしてみましょう。
Bのグループは、パニックの源をアソシエイトして想起します。
犬は目の前にいて、犬の目はこちらをまっすぐに見つめています。
犬はまさしく自分に向かって襲いかかってくるわけです。
一方でAのグループはディソシエイト。
犬のほかに、犬に襲われる自分もそこに見えているわけです。
犬はこちらに襲いかかってくるのではなく、想起した自分に向かうわけです。
つまり、犬に襲われている自分を客観的に外側から見ていることになります。
つまり、A,B二つのグループとも「犬に襲われる」という出来事は全く同じだということです。
出来事としては変わらない。
しかし、その記憶の保存の仕方が違う。
そして、記憶の保存の仕方で恐怖症になるかどうかが決まるということです。
ここから、恐怖症、さらにはPTSDの様々な症状に対する様々な研究が進みました。
NLPの全テクニックの中で最も研究の進んでいる分野かもしれません。
実際のカウンセリングでは、トラウマになっている記憶の保存の仕方をイメージワークなどを用いて変化させていきます。
例えば、距離を変えたり(記憶の中に入ってアソシエイトする見方を、記憶の外からディソシエイトする見方に変える)、色を変えたり(カラーか白黒か、濃淡、鮮やかさなど)します。
NLPでは研究が進んでいる分野だけに、「スウィッシュ」「フォビア」など安全かつ強力に、そして無理なく変化させる技法が数多くあります。
そのため、お客様の特性やトラウマとなっている記憶に応じて、最適なイメージワークを行うことができます。
恐怖症やトラウマは、日常生活にも影響を与えるほど大きな問題となりますが、起こるメカニズムとしては記憶の保存の仕方という単純なものです。
ですから、恐怖症・トラウマ治療のカウンセリングでも、あった出来事をなかったことにしたり、目を背ける訓練をするのではありません。
ただ、記憶の仕方(距離など)をイメージを用いて変えるだけです。
だから、カウンセリングの効果が即効性を持って現れるわけです。
実際に私が担当したケースでも、ほぼ全ての方に短期間(1~3回のカウンセリング)で効果が表れていますし、中には10年以上苦しんできた閉所恐怖症が5分で解消した方もいます。
NLPを用いたカウンセリングには、それだけの力があるのです。
このような実績と経験が、恐怖症・トラウマなどPTSDに苦しむ全ての方に、MaNaのカウンセリングを強くお勧めする根拠となっています。
執筆者:カウンセリングMaNa 高島 昌彦
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