【心身の不調】

病気が本当はしていること

高島心理カウンセラー

2019/11/16

体調を崩していました。
日曜日の講座が終わったあと、夜には発熱。
翌日から3日間は、ベッドの中で静養しておりました。
おかげ様にて、二日ほど前から体調も戻り始め、ようやく仕事もできるようになってきました。

もちろん、その間予約の入っていたカウンセリングはすべて中止や延期。
お客様には、ご迷惑をおかけいたしました。

考えてみると体調不良を理由にカウンセリングができなかったのは初めてのはずです。
それでなくても秋は予約のお客様が込み合い、カウンセリングまでお待たせすることが多いだけに、今回の出来事はずいぶんと反省させるものでした。
約束通り待っていたのに、さらに待たされることになるというのは心地よいものではありませんから。
 

反省すると言えば、実は、今回の風邪は十分予見していたんです。
先月の初めくらいには。
なのに防げなかった。
そこを大いに反省しているわけです。
一言でいうと、セルフマネジメントができていなかったのです。

先ほども述べましたが、春と秋というのは、例年カウンセリングの予約がとても多くなります。
ですから、9月から11月にかけては、忙しくなることは事前に十分にわかっていました。
ピークは10月だろうということも。
そこに次々と講座や講演、研修や認定試験といった仕事が入って来たんです。

「これはちょっと厳しいなあ」ということは、もちろん感じていました。
ですから、(その時としては)可能な範囲で日程を調整したり、内容を工夫したりしました。

意識的に休みも取らせてもらいました。
その休みの日には、紅葉を見に軽めの山登りをしたり、昼間から露天風呂に入ったり。
リラックスするための取り組みは、可能な範囲で意識的に行いました。
というのも、入った仕事というのが、クリエイティブさを求められたり、強度の緊張を受けるものだったりしたからです。
まあ、日常的でない仕事が立て続けに入ったということです。

ちなみにそれらの仕事というのは、一つひとつはとても意義深いものです。
自分の勉強になることだったり、力がつくことだったり、名誉なことだったり。
今回を逃すと次はないというものも多くありました。
だから、忙しい10月に集中してしまったわけでもあります。

そして仕事柄、何より場所柄、移動が大変になるわけです。
北海道の長時間のドライブや本州へのフライトも、たまにであればよい息抜きになります。
ですが、たび重なると、それはストレス以外の何物でもありません。

座ったままで長時間いますから、身体の循環が悪くなるのでしょう。
リンパなどは、筋肉を動かすことで流れるわけですから。
いくら体を動かすように心がけても限界があるのだと思います。
そしてそれが、何度も繰り返されたわけです。

こうした心身のストレスを事前に予見し、そして渦中にあるときも意識していました。
そのための対策も、可能な範囲で行ったんです。
これまで述べたように軽めの登山をしたり、お風呂に入ったり、意識的に体を動かしたり…。
正確には、行ったつもりだったのですが…。


一つひとつの仕事は、
「やらなければならないこと」
「やるべきこと」
「やったほうがよいこと」
です。

移動もまた、
「やらなければないこと」
でしょう。

そして、仕事や移動のストレスへの対策もまた、
「やらなければならないこと」
「やるべきこと」
「やったほうがよいこと」
なわけです。

他にも、食事や排せつ、他人とのコミュニケーションなど、生きているというだけで様々な
「やらなければならないこと」
「やるべきこと」
「やったほうがよいこと」
があります。

とはいえ、1日は24時間しかない。
そして私のしたことは、「やった方がよい仕事」を優先して、「休養をとらなければならない」を先送りしたんです。
先送りの結果は、今回の風邪となって現れる。
風邪の力を借りることで、ようやっと受けている心身のストレスに見合うだけの「とらなければならない休養」をとることができたわけです。

つまり、わざわざ風邪をひいたのだとも言えます。
「とらなければならない休養」をとるために。

これには心当たりがあります。
というのも、発熱が講座の後だったから。
体感的には、講座の数日前に東京にいた時の方がずっと具合が悪かったんです。
ですが、その時は熱が出ない。
だから、アレルギーだろうぐらいに思っていたわけです。

実際には、こころが発熱を止めていたんでしょう。
そして、もう先送りをする必要がなくなったところで、発熱を許した。
もちろん、無理をしていた分、「とらなければならない休養」は長めのものとなって。


もうお気づきの方もいるでしょう。
だったら、「とらなければならない休養」は、「とらなければならない」ときにとった方がよいわけです。
どうせ、いつか「とらなければならない」のだから。

自分で選んでとるか、それとも病気を使ってとるか。
実は私には苦い経験があります。
うつがそうだったんです。
うつを使って、「とらなければならない休養」をとっていたんです。

自分の身体を傷つけて自分を止めるのは賢明ではありません。
そして、世のほとんどの病気は、止められない自分を止めるために自分で引き起こしているのでないでしょうか。
自分自身、さらには多くの病気を患った方と接してきてそう感じています。
現代の科学では証明されていませんが、私はそう信じています。

そうかもなあと感じる方。
ご自身の今日の行動を選んでみませんか。
本当にご自身に必要なことをするように。
病気を使って止めることのない様に。


執筆者:カウンセリングMaNa 高島 昌彦

動物が一番の先生かもしれません