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ー こころの相談室 ー カウンセリングMaNa
〒041-0844 北海道函館市川原町1-8
2019/8/5
先日、街中をランしていた時のこと。
男の子とお母さんが私の前を歩いていました。
男の子は、5歳くらいでしょうか。
その二人を追い抜きざまに突然聞こえたのが、
「お母さん、大好きだよ」
という男の子の言葉。
はにかんだような、そして好きで好きでたまらないというような、そんな想いが声にあふれていました。
聞いたこちらがうっとりするくらいに。
さすがに振り返ることはしませんでしたが、お母さんはどんな想いでいたでしょう。
にっこりしているか
「私も大好きよ」と言ったか
ぎゅっと抱きしめたか
あるいはもしかしたら涙を流していたか…。
それくらい、こころに届いてくる言葉でした。
お母さんにとっては最高に幸せな瞬間だったはずです。
本心を伝えるのは、それくらい相手を幸せにする力がある。
そして、それは自分が幸せになることでもある。
このことをある女性に話すと、伝えていましたという返事。
私に限らず女性は言っています。
好きとか愛してるとか、自分に言ってほしい言葉を相手に言います。
でも、男性が返してくれないから・・・
だから、悲しくなって、そして馬鹿らしくなって言わなくなるんです。
女性はみんなそう言います。
と。
すべての女性がそうなのでしょうか。
もしかすると、まあ多くの女性がそうなのかもしれません。
そして、多くの(?)女性と冒頭の男の子との違いがわかりますか?
男の子は、本心を口にしたんです。
「お母さん、大好きだよ」と。
伝えた後、相手がどう受け取るか——喜ぶのか、はにかむのか、むすっとするのか、言葉を返すのか、返さないのか——をコントロールする発想はありません。
大好きだと言ってほしいから言ったんではないんです。
そうではなく、思ったことをそのまま伝えた。
そして、見返りを期待しない。
それが本心を伝えるということです。
何より、本当に思っていることを言うのだから苦しさがない。
振り返ってみると、見返りを期待して相手に伝えていることが多いことに気づきます。
例えば、相手が喜びそうなことを言うというのもそうでしょう。
そのこと自体は悪いことではないのでしょう。
ですが、厄介なのは期待をしていることです。
相手が喜ぶだろうと。
期待通りに相手が喜べばいいのですが、期待に反して喜ばないこともあるわけです。
そうすると不満が出る。
せっかく言ってあげたのに、と。
本心を伝える時にはそれが起こりません。
自分の思ったことをそのまま言うのだから。
何より、こういう反応をしてほしいという期待がないから。
そして伝えていないだけで、相手のおかげで幸せな思いになれている場面とは多いものです。
それなら、それをそのまま伝えるのが一番です。
ポイントは、見返りを期待しないで。
「頼りになるなあ」
「カッコいい!」
「動じないところが素敵!」
「やるときはやるのよね。その集中力、すごいなあ」
「文句を言いながらも、こんなに暑い中働いて…エライなあ」
「優しいなあ」
「かわいいなあ」
「細やかな気配り!さすが、気が利くなあ」
「甲斐甲斐しく、あれやこれやといつも休まず家事をしてる。そんな嫁を貰えて俺は幸せだなあ」
「一緒になってよかったなあ」
伝えていない本心、実はいっぱいありませんか?
最後に問題
パートナーが食事を作ってくれた。ネットで情報を調べたり、慣れない工程があるらしく、ずいぶんと時間をかけながら。
やっと完成。さっそく二人で「いただきます!」
一口食べてみる。うーん、微妙。正直に言うと、おいしくない。
パートナーを見ると・・・やっぱりおいしくなさそうな表情。
さて、あなたはなんて伝えますか?
執筆者:カウンセリングMaNa 高島 昌彦
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