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ー こころの相談室 ー カウンセリングMaNa
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2018/1/30
「怒りを抱えている時は決して作らない」
北海道伊達市で、ご夫婦で納豆を生産されている職人さんから聞いた言葉です。
納豆が苦手な私は知らなかったのですが、洞爺湖サミットで各国首脳に振る舞われた納豆を作った方だそうで、その筋ではずいぶんと有名な職人さんだそうです。
しわのよらない黒豆納豆を作るのは相当難しいそうで、その技術を何とか教わろうと同業他社からも問い合わせが来るほどだとか。
それほどの職人さんの口から出たのが、冒頭の
「怒りを抱えているときは決して作らない」
という言葉。
職人ならではの専門的な内容を予想していた私は、
「えっ!?そんなこと?」
とちょっと肩透かしを食らった感じでした。
「怒って作ると料理がおいしくなくなる」
というのは、子どもの頃からよく耳にしますから。
この話をしてくれたのは職人ご夫婦の奥さんの方ですが、それを聞くご主人も深くうなずいており、さも当然というご様子。
原材料の配合割合や温度、時間など、おいしい納豆を作るにはいろいろとポイントがあるのだと思いますが、そのようなことよりも、心の状態をまず何よりも大切にされているとのこと。
実際、出来上がった納豆が思ったような味に仕上がっていないときは、真っ先に
「あれ!?私、何か怒ってた?」
とまず自問するんだとか。
現実に、怒りを抱えた状態で納豆作りをすると本当に味が落ちるのかは私にはよくわかりません。
怒っているときには振る舞いが乱暴になりがちですから、普段できている微妙な加減がおろそかになるような気はします。
ですが、それがどこまで味に影響するのか。
温度や湿度、原材料の状態というのは、毎回違うわけですが、それよりも心の状態の方が大きく味に影響する。
おそらくそれを科学的に証明するのは難しいのではないかと思います。
ですが、実際に生産されている職人さんは何よりも心の状態に気を配っている。
そこには理由はどうあれ、とにかく穏やかな心の状態で納豆づくりをするんだという強い意志がありました。
信仰と言っていいかもしれません。
私の知っている言葉の中では、それが一番ぴったりな表現でした。
実はこの生産者のご夫婦とは、私は全くのプライベートで知り合いました。
ですから、ご夫婦は私が心理学の講座やセミナーを開催している、「心の専門家」であることは全く知りません。
ご夫婦にすると心の話をしたかったのではなく、ただただ納豆づくりの話なさったのだと思います。
その「納豆づくりの専門家」が一番大切にしていること。
それが自身の心の状態。
同業他社が真似をしようと思ってもなかなかできない、しわのよらない黒豆納豆の生産。
秘伝の技術はもちろんあるのでしょうが、一番肝心なのはお客様の口に入る食品を作っている職人の心の状態なのかもしれません。
素敵なご夫婦との出会いで、私の心もあたたかい気持ちに満たされました。
執筆者:カウンセリングMaNa 高島 昌彦
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