【高島心理カウンセラーのつぶやき】

ビジネス書から学ぶ心理

高島心理カウンセラー

2020/12/22


今回ご紹介する年末年始におすすめの本は、ビジネス書です。
少し意外な感じがするかもしれませんね。
ですが、考えてみればビジネスも人と人とが関わって成り立っているわけですから、やっぱり心がカギになる。

そして、数あるビジネス書の中から私が特におすすめするのがこちら。

仕事も人生も変わる「影響力のある」話し方

佐藤昌弘(三笠書房)

佐藤昌弘さんと言えば、メンタリストDaiGo氏が推薦する「シュガーマンのマーケティング30の法則」、あるいは、13万部を売り上げた「凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク」が有名でしょう。
ですが、今回はあえてこちらの書籍を。

おすすめする一番の理由は、非言語コミュニケーションについてわかりやすく書かれているから。

例えば、ダブルバインド。
二つの矛盾するメッセージを同時に伝えることで、相手に心理的ストレスをかけるというもの。
エリクソニアン・ダブルバンド(治療的ダブルバインド)ではなく、ベイトソンの言っていた方のダブルバインド。

耳慣れない人も多いこのダブルバインドを、

「このたびは、誠に申し訳ありませんでした♪」

「なぜこんなことが起こったのか、怒らないから理由を言え!」

「そこまで言うなら、その案で、いいんじゃないですかっ!」(ムスッ)

などと、場面が思い浮かぶような事例を交えながら、「伝えている言葉の内容」と、その「言葉を話している人の態度」が矛盾している、相反していることとわかりやすく説明。

そして、仕事ができる人はダブルバインドを使いません、と言い切る著者。
その上で、ダブルバインドな話し方は禁物と具体例を挙げながら、わかりやすく教えています。


ビジネスはもちろん、夫婦にしろ親子にしろ、様々なコミュニケーションレベルで、一番苦しさを生んでいるのはダブルバインドではないかと個人的には感じています。

本当は怒っているのに何ともないフリをしたり、
本当は悲しいのに笑って見せたり…

あなたも経験あるはずです。
自己不一致というもの。

されるのもつらいし、
そして、するのもつらいですよね。

とはいえ、相手との関係性を壊したくないからこそ、知らず知らずのうちににダブルバインドをしているのも事実。
それでは、いったいどうやってダブルバインドを用いずに、それでいて影響力をもてるのか。
本書を読めば、その工夫のしどころがわかるでしょう。


他にも、
・相手の世界の言葉で話す
・「感情は出さないほうがいい」は間違い
・「ウマが合わない相手」と出会ったときに、どうする?

など、話し方のポイントが具体的事例を交えながら、わかりやすく書かれています。

トップマーケッターだから気づけた、人間心理。
ビジネス書を通して、コミュニケーションを、そして心を学ぶ。
おすすめの良書です。

 

執筆者:カウンセリングMaNa 心理カウンセラー 高島 昌彦

著者の佐藤昌弘氏と

皆様からよせられた感想

  • ビジネス書なのに読んでみたい!と思わされました。
     
  • ダブルバインドという言葉はあまり馴染みがありませんが、説明を読むと周りでも自分自身にもあることだと思いました。
    自分の周りでダブルバインドがおこると、困惑したり、いい気分ではないような気がします。きっと本人の気持ちと立場上の都合などの折り合いがつかず、心とは逆のことが言葉や表情に出て矛盾が生じているのかな…と
    逆に自分がダブルバインドを使っているとしたら…と考えると今後自分の行動を変える余地がありそうです。
    仕事も人生も変わる「影響力のある」話し方の本、ぜひ読みたいと思います。

ごあいさつ

丹下坂心理カウンセラー
高島心理カウンセラー

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