【高島心理カウンセラーのつぶやき】

あなたがあなたというだけで

高島心理カウンセラー

2019/12/3

1年に一度、誰にでも必ず訪れる特別な日があります。
すぐにピンときたでしょうか?

そう、誕生日です。
 

誕生日というと、どんなことをイメージしますか?

ケーキやごちそうでしょうか。
とってもうれしかったあのプレゼントでしょうか。
それとも、大好きな人に囲まれて過ごす時間でしょうか。
 

中には、年齢をさらに重ねるという事実を突きつけられる気がして、かえって憂鬱だという方もいるかもしれません。
あるいは、祝ってくれる人など誰もいない孤独を感じる日だという方もいるかもしれません。


それでも、そういったことに気づけるのも、それは誕生日だから。
ですから、やっぱり特別な日なんです。
あなたにとって。

だって、誕生日ではない人は、あなたの誕生日の日にそんなことすら思いませんから。



ところで、NLPを用いた目標を明確化する質問に、8フレームアウトカムというのがあります。
ごくシンプルに言ってしまうと、8つの質問に答えていくと、望ましい状況が引き出されるというものです。

例えば、「目標が手に入ったら、どのようにわかりますか? 何が見え、何が聞こえ、どんな感じがしますか?」という質問など。
質問に答えていくことで方向性を明確にしていくわけです。

この8フレームアウトカムの過程で大切になってくるのが、
「あなたは何によって憶えられたいか?」
ということです(この質問は、8フレームアウトカムでは通常伏せられています)。

困難を排してまでその目標を達成したいということは、あなたはどうありたいんですか?
そうあることで、あなたはどのような存在として、憶えられることになりますか?
といったことが明確になっていくわけです。

つまり、どのように認められたいから頑張るのかが明確になるわけです。
裏を返すと、頑張らないと認めてもらえないと思っているんです。
実際、そう思っている方は多いのではないでしょうか。
中には、頑張っても認めてもらえないと感じている方もいますね。
 

本当にそうでしょうか?
 

1年に一度のあなたの誕生日。

「誕生日おめでとう!」
直接であれ、メールやLINE等であれ、この言葉は何を伝えているでしょうか?
 

それは、存在です。
あなたという存在。
あなたが存在しているそれだけ(誕生日)で、そしてあなたの存在そのものを祝福(おめでとう)しているのです。
 

そう。
つまり、「あなたはあなたという存在そのもので憶えられている」のです。
だから、誕生日を祝うメッセージには言葉以上の思いが込められているんです。
 

今日、私は存在しています。
そして、今日があなたの誕生日であることを知っています。
私は、あなたがこの世に存在している(いた)ことを知っています。

私はあなたを憶えています。
そして、今、私はあなたを思っています。
私と出会ってくれてありがとう。
私の今という時間と思いをあなたに捧げます。
誕生日、おめでとう。


自分が存在している、ただそれだけで祝福してもらえる。
そんな自分の誕生日には、人々の愛に気づきましょう。
 

そして、誰かの誕生日の日には…
どうか、存在を憶えているその人に祝福を伝えましょう。

たとえそれが、今は気まずくなっている人だっていいんです。
だって、存在そのものを憶えているんですから。
 

大切な人なら、祝福を伝えましょう。
その人が存在しているということに。
その人がその人であるということだけで。

きっといつか、あなたにもあなたの存在を憶えてくれている人から祝福のメッセージが届くから。

 

執筆者:カウンセリングMaNa 高島 昌彦

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