響くことば

丹下坂心理カウンセラー


2019/5/9

「申し訳ありませんでした。」

これは、先日友人と食事に行った際のとあるカフェでのスタッフの方のことばです。
友人がオーダーした食事に髪の毛が入っていたため、新しいものと取り換えてもらおうと頼んだ時、スタッフの方から聞かれた謝罪のことばです。

「ごめんなさいっ」

一方こちらは、先日スーパーで買い物をしていた時の50代くらいの女性のことばです。
野菜コーナーで立ち止まって商品を見ていると、先客であったその女性が振り向きざまに、自分のカートが私のカートに当たり、その際、咄嗟に出たものです。

ことばの品位としては、「申し訳ありませんでした」の方がより丁寧な表現ですね。
ところが、ことばの響きに視点を変えて見てみると、このことばを発したスタッフの方には、「申し訳ない」というニュアンスが感じられませんでした。

明らかに怒っている、あるいは、見る人によっては、ふてくされていると感じる人もいたかもしれません。現に目の前の友人は、「何あの人!?なんでふてくされてんの!?」と言っていましたから。

クレームをつけられると査定が下がってしまうのか、それとも単に虫の居所が悪かっただけなのか、その辺の真意はわかりません。料理を作る人と運ぶ人が違うシステムのカフェなので、運んだだけの自分には非がない、でも、謝らなければならないのは「悪くない自分」という思いがあったのかもしれません。
結果としてこちらに伝わってきたのは、「私は悪くない」という感情でした。不愉快な感情で「申し訳ありませんでした」と発したことは間違いないように思いました

一方で、スーパーで買い物カートがぶつかった女性の「ごめんなさいっ」ということば。
これ自体は、とても平易で、子どもから大人まで日常的に使うことばですね。

カートがぶつかったと書きましたが、ほとんど衝撃を感じないもの、触れたと表現した方が適切かもしれません。体感覚としては、それくらい軽く感じられるものでしたが、女性のことばには、「申し訳ない」という気持ちが感じられました。

丁寧であるはずの「申し訳ありません」がこころに響かず、小さな子供でも知っている「ごめんなさいっ」の方がこころに響く。
もう、おわかりですね。

どんなに上等なことばを使おうと、そこにこころからの「想い(感情)」が入らないと、相手には伝わらないのです。
むしろ、上辺だけの上等なことばは、それ自体が一人歩きをしてしまい、滑稽にさえ思えてしまうこともあります。

このことばは絶対に誰にでも響く!ということばは、世の中に存在しません。
本当に、こころからの想いで発した言葉こそが「響くことば」なのです。

それは、愛情に満ち溢れた「バカヤロー」かもしれません。
好きで好きでたまらない「大っ嫌い」かもしれません。

ことばそのものよりも、それを発している人の「想い(感情)」を感じてみてください。
そこに、その人の「温かさ」を感じられませんか?
それこそが、「響くことば」です。

あなたが今まで一番「こころに響いたことば」とは、どんなことばですか?
あなたが一番「こころに響くことば」を掛けたい相手は、誰ですか?
そして、一番「こころに響くことば」を掛けて欲しいのは、誰からですか?

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