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ー こころの相談室 ー カウンセリングMaNa
〒041-0844 北海道函館市川原町1-8
2011/10/01
減圧症は時間との戦いのダイビング事故である。
発症後24時間以内に、チャンバーといわれる。
地上での加圧装置に入ることが、生存率そして、後遺症の軽減にもつながる。
チャンバーに入るまでは、純100%の酸素が有効となる。
つまり、体内の窒素の泡を、酸素が溶かし出す作業が必要になるのである。
間の悪いのは続くものである。
やっと病院に到着するも、チャンバーを扱える医師はごくわずかで、生憎、マニラへ出張中。
その間、意識は行きつ戻りつ・・・。
それでも、三途の川を見たのは、後にも先にも、あの一回だけ。
(まぁ、そんなに何回もお目にかかりたくはないものだが・・・)
病院へ到着したのは午後7時。
チャンバーは入れたのは、日付も変わる0時過ぎ。
日本人スタッフ、現地の看護助手、そして、私。
チャンバー内は、3人。
外から、矢継ぎ早に指示が。
5m降下、耳抜き開始。
10m降下、点滴確認。
15m降下、耳抜き継続、点滴確認etc...
と、突然。
stoooooop!!!!
we MUST go up asap!!!!
はっ!?
止めろだ!?
しかも、できるだけ早く地上(0m地点)へ戻れだ!?
これ以上の、up and downはできない。
本当に、死ぬ。
そう訴えるも、彼の右手を見て、一同納得。
彼の右手には・・・
あろうことか、ライターが・・・。
チャンバー内はおろか、全員が酸素100%のマスクをつけての治療。
酸素、ライター。。
もう、おわかりだろう。
治療を中断し、1気圧まで(10mで1気圧)チャンバー内の気圧を下げ、助手が、ライターを外へ持って行って・・・。
あれ!?
チャンバー内へ戻ってくると思いきや、彼はそのままチャンバーの外へ。
仕方なく、日本人スタッフと2人で再加圧へ。
こうして2日間にわたり、その都度、圧・点滴・酸素量などを変え、3回、チャンバー治療が続いた。
気がつくと、3日目の朝
ボロボロの病室。
窓は破れ、ベッドはギシギシ。
シーツももちろん、ボロボロ。
聞くと、そこは「野戦病院」
世界史が頭をよぎった。
第二大戦・・・
マニラ侵略・・・
その相手は、、
我が国、日本だったはず・・・!?
あぁぁぁぁぁ
一命は取り留めたものの
一体、この後、どうなるのか・・・
~~ つづく ~~
執筆者:カウンセリングMaNa 丹下坂 愛実
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