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ー こころの相談室 ー カウンセリングMaNa
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2021/2/19
どうしてこんなに次々と不幸なことばっかり起きちゃうんだろう…
そんな言葉を耳にしたことはありませんか?
「今、私がそうよ!」
そう、呟いた方もいらっしゃるかもしれませんね。
では、あなたの周りに、何故かはわからないけれど、幸せそうな人、うまく事が運ぶ人はいませんか?
ご近所さん、会社の同僚、学生時代の友人、あるいは、家族の中にいる、という人もいるかもしれませんね。
どうでしょう、数人の顔が浮かびましたか?
ここで、その「運」は、一体どこからやってくるか、ちょっと考えてみましょう。
「運」なので、はこぶ、はこばれる、止まってはいないものなのでしょう。
辞書で「しんにょう」を調べてみると、歩いていく、という意味があるそうです。
部首(軍の上の部分)「わかんむり」には、覆う、帽子のような、という意味もあるそうです。
漢字の成り立ちからイメージを膨らませていくと、拡散するのではなく、一か所に集められたものが、どこかへ運ばれていく、そんな印象でしょうか。
そう捉えてみると、運は、周囲に散らばることなく、そして、とどまることなく、文字通り運ばれていくわけですから、「運の良い・悪い」はありそうです。
差出人が指定した人に荷物を出すと、その指定された人に荷物が届く、といった感じでしょうか。
では、人は荷物を送る時、どんな人に荷物を送るでしょう?
お世話になった人、とりわけ思いが強い人には、どんな物を贈ったら喜んでもらえるか、好きなものは何か、あれこれ思案するのではないでしょうか。
送られた主も、その物、もっと言うと、送って(贈って)くれたという行為そのもの自体に喜びを感じ、いわゆる、お返しをするのでしょう。
そう考えると、運は、人から人へ、それも、特定の人へ向けて、気持ちのよいやり取りを介して運ばれるということがわかってきました。
面白いもので、付き合いで送られてきたもの、習慣で送られてきたもの、あるいは、送り手の趣味嗜好で送りたいものが届くと、不思議と、受け取り手には、その送り手の思いの度合いがわかるものです。
集配の方が事の経緯を語るわけでもなく、もちろん、「もの」が思いの程を語るわけでもありません。にも関わらず、受け取り手は、送り手の思いを敏感に感じ取るのです。
こうして運ばれてきた「運」は、そこが終着駅となり、お盆や暮れのその時期が来るまで長らく車庫入りすることになります。
運は人を介してやってくる、そして、その人の中にある「思い」が「運」という形で運ばれてくる、ということがだんだんとわかってきました。
ならば、どんどん人に与えればいいのか、というと、そうではないことが、上の例からもおわかりでしょう。
どんな「運」を届けるのか。誰に届けるのか。
運を高めるには、人に感謝や愛などという目には見えないものを贈るから、高まるのではなく、人に感謝や愛を惜しみなく届けるから、その結果として、運が運ばれてくるのではないかと思います。
中には、こちらの思いが届かないこともあるでしょう。
そうなると私たちは、
「せっかく送ったのに!」
と憤慨します。
もしかしたら、その人は、思いが伝わらないほど大変な状況にあるのかもしれません。
苦しい時、辛い時は、自分のことに精いっぱいで、周りの事にまで気を配る余裕などないはずです。
そんな事を想像しながら、
「せっかく送ったのに!」
ではなく、
【大変なことがあるのかな。元気でいてくれるといいな。】
そういう思いを、そっと、心の中で呟いてみるのはどうでしょう?
きっと、いつの日か、その思いが通じて、車庫に長らく入っていた「運」列車が、自然と動き出すことでしょう。
執筆者:カウンセリングMaNa 丹下坂 愛実
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