【丹下坂心理カウンセラーのつぶやき】

完 三途の川

丹下坂心理カウンセラー

2011/10/24

久しぶりの自分の部屋。
「そうだ、ここで倒れたんだっけ」

「自分の治療に満足!」
という理由で、治療が打ち切られた。

もっと、チャンバーに入りたい
その願いもあっさり、却下。

保険やら、値段交渉やらで、病院とのやり取りは続くも、今いるのは、自分の部屋。つまり、退院できたのだ。
いや、させられたと言ったほうが、正解か。

日本で受け入れてくれる病院を探さなくては!
ネットで必死に探す。
これは、のちにわかったことだが、私がコンタクト取っていた医師は、減圧症に関しての権威だった。

「生きて日本に帰れる確率は50%です。あなたの運と生命力に賭けましょう」

減圧症は、気圧の変動による事故。
飛行機に乗るにはリスクが高い。
でも時間との戦いの事故だけに、治療を継続する必要がある。

病名を申告すると、搭乗拒否の可能性もあるので、普通を装い、しかし、手には、倒れた場合の日本語と英語での処置の仕方のメモ書きを握りしめての搭乗。

日本の地を踏んだ時には、思わず涙が溢れた。
そのまま、病院へ直行。
色々な検査が進められていく

結果、手遅れ・・・
何が、手遅れなのか!?

今になってわかる。
・記憶が途切れている
・体の部位によって間隔がにぶい
・PTSD
このPTSDがのちのちまで私を襲うことになるとは、夢にも思わなかった。

でも、今もこうして生きている
少し早いが、第二の人生のスタート
そう私は思っている

与えられた命
そして
救ってもらった命

少しでも人の役に立てるよう、生きていこう
心の底から、そう思う


執筆者:カウンセリングMaNa 丹下坂 愛実

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