私のカウンセリング

丹下坂心理カウンセラー

2019/9/30

カウンセラーという職に就いてからかれこれ20年近く経ちますが、カウンセリング、カウンセラーという言葉はまだまだ世の中に浸透していないことを感じます。

コミュニケーション、心理、福祉、医療あるいはビジネスといった、比較的それに近いシーンでも、認知はされていても敷居が高い、と言われることがほとんどです。

だからこそ敢えて、相談員、コンサルタントなど、世間に浸透している言葉ではなく、「カウンセラー」という言葉を使い続けています。
なぜなら、相談員やコンサルタントとカウンセラーの間には、明確な違いがあると考えているからです。
 

相談員は、文字通り、何か悩みを抱えている人の相談に乗ったり、時にはアドバイスなんかも必要があればする人のことだと認識しています。
「あなたの悩み、考え方、気持ちをお聴きしますよ」、と。
そこには、「あなた」と「私」という明確な線引きが存在しているはずです。

コンサルタントはどうでしょう。
企業や団体など、その組織の目指す方向へ導く人、あるいは、うまく機能していない箇所を外部から見て指摘し、その集団が理想とする方向へ最短、最適な方法を提示する人。
やはりここにも、「あなた達」と「私」という明確な線引きがあります。

カウンセラーという職は、どちらかというと前者、相談員に近いかもしれません。
現職の方であれば、困っている人、悩んでいる人のお話を丁寧にお聴きしますというカウンセリングの原点とも言える「傾聴」という言葉はご存知かと思います。
そして、その原点に忠実に目の前のクライアントの方と接していらっしゃる方が大半だと思われます。
傾聴だけでなく、「共感」が最も大事、そういう想いで日々クライアントの方と接してらっしゃる方もたくさんいらっしゃることでしょう。

現に、私もそうでした。
「この人は、どんな悩みを抱えているんだろう?」
「どんな想いを抱いているんだろう?」
「早く悩みが解決されれて笑顔になって欲しいな」

ところが、傾聴を学べば学ぶほど、自分の技量のなさに気づきます。なぜなら、悩んでいる方の話に一生懸命に全身全霊で耳を傾けても、どんなに共感的に話を聴いても、その悩みは解決されないからです。

そしてその悩んでいる方の悩みを少しでも早く解決したいとの思いから、効果的な質問の方法、相手に響く言葉の見つけ方、声掛けの仕方など、あらゆる「技法」を学びます。
そして、気づきます。どんな技法をもってしても、悩みから解放されない人がたくさんいる、ということに。

身を粉にして必死に聴いてもダメ、共感してもダメ、様々な技法を駆使してもダメ。

そうして私が辿り着いた先が、「共存」です。
「あなたの抱えている悩みを一言一句漏らさず丁寧に、共感的にお聴きします」というスタンスではクライアントとカウンセラーの間に「明確な壁」があるんです。
悩んでいる「あなた」と、それを聴く「私」という間に壁が。

この「あなたと私」という壁が存在している限り、悩みは解決されないどころか、クライアント自身が自ら答えを出すという所には行き着きません。
 

「共存」って言われても・・・
そうですよね、違う人間なのに、共存?壁がない?

クラシックコンサートでもロックコンサートでも、会場が熱気に包まれその音に、雰囲気に、あるいは周りの人との一体感を感じたことはありませんか?
スポーツ観戦、マラソン、水泳などといった有酸素運動、登山なんかでもあるかもしません。
ランナーズハイ、スイマーズハイ、クライマーズハイといったように。

音楽でもスポーツでも、音や空気や水といった自然のものや、興奮している・酔いしれている見知らぬ人との「一体感」を感じた経験はありませんか?

この一体感こそが「共存」「壁がない」状態です。

カウンセリングは、どんなに丁寧に共感的にクライアントの方の話を聴いていても、どんなに効果的な言葉や技法を駆使しても、クライアントとカウンセラーの「共存」がない限り、決してうまくはいきません。

辛い悩みを話してらっしゃるクライアントの中に、深い怒りがあるのを感じることもあります。
泣きながら悩みを話してらっしゃるクライアントの中に、強い憎しみがあるのを感じることもあります。
淡々と話をされるクライアントの中に、絶望を感じることもあります。

共感しても、全身全霊で耳を傾けても、これらのクライアントの方の奥底にある「想い」は感じることができません。
「共存」つまり、「あなた」と「私」の壁がなくなって初めて、一体感が生まれることにより、「想い」を共有できるようになるのです。

結果、クライアントの方は悩みから解放され、自らどうすべきか答えを口にされます。

この共存力を磨くため、研鑽の毎日です。
それが、三途の川を見ても帰ってくることができた、二度目の人生を与えてもらった、私にできる社会への恩返しだと思っています。

 

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