出会い

2012/01/09

私は震災以降、とある震災ボランティア団体に所属している。
福島県からの親子を3泊4日で招待する企画のうち、1月6日一日だけ、参加してきた。
大沼にて、そり遊び、宝探し、プール、ボーリングなど、様々な遊びをともにしながら、一日を一緒に過ごした。

私が担当した子は、2年生の女の子、Rちゃん。
とてもひとなつっこく、外でも中でも元気に走り回っていた。

函館山の夜景の話になった。

Ｒちゃん　「夜景ってなに？」
私　　　　「夜に見る景色のことだよ。電気がきらきらしてて、とってもきれいだよ！」
Ｒちゃん　「電気代がもったいない。節約しなくていいの？」

宝探し中のＡちゃん（雪の中に埋めたみかんを探すゲーム）

Ａちゃん　「みつけた！雪いっぱいついてる。放射能ついてるから、ちゃんと雪とらないと」

こんな言葉が、幼い子供たちの口から、なんのためらいもなく、次々とでてくる。
その事実を目の当たりにして愕然としたとともに、目をきらきら輝かせて、笑顔で走り回っている姿を見ると
この子たちに、明るい未来を残さなければ、
強くそう感じる一日だった。

そして、
「被災者のみなさんを励ましに行ったら、逆に自分の方が元気をもらいました」
この言葉も本当だと実感した。

雪山を何往復もし、プールでずっと遊びまわり、体はかなり疲れていたが、心はむしろ晴れ晴れとした軽やかさに包まれていた。

子供のパワー、自然のパワー、
人と接することによって自分の生を再認識できる喜び
そのすべてが心を満たしたのだろう。

今は、みんな福島に戻っている。
いつの日か笑顔で、また必ず再会したいと、心からそう思った。

執筆者：カウンセリングMaNa　丹下坂 愛実