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ー こころの相談室 ー カウンセリングMaNa
〒041-0844 北海道函館市川原町1-8
2020/7/14
学生の頃、あなたの得意科目、不得意科目は何でしたか?
「国語が得意だった」と言えば周りから、
「苦手な理数科目を頑張りなさい。そうしないと、テストでいい点数が取れないし、平均点も落ちてしまう。」
「数学が得意だった」と言えば、
「文系科目を頑張りなさい。いくら理数科目が出来ても、他の科目で落としてしまっては、ランクが上がらない。」
などなど…
私たちは幼い頃から、出来たことを褒められるのではなく、出来ないことを自覚し、それから目を背けず、努力するように教育されています。
年代によっては、
「給食で嫌いなものが出てきたら、食べ終えるまで机から離れてはいけない」
と、給食時間はおろか、昼休み、5時間目まで突入していた、という苦い思い出がある人もいらっしゃるかもしれませんね。
因みに、現在の学校では、体罰にあたるため「嫌いなものは残してもよい」となっています。
社会に出たらどうでしょう?
人との付き合いやコミュニケーションが苦手なのに、営業職や接客業に就いてらっしゃる人はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
反対に、人と接することが大好きなのに、一日いっぱい、パソコンと向き合っている、という人もいらっしゃるかもしれませんね。
私たちは社会人になっても、何ら子どものころと変わらないわけです。
自分の得意分野を知り、それを伸ばし、楽しさを味わうのではなく、自分の不得意な分野に注視し、必死に努力を続け、出来ないことを出来るようにするよう求められます。
「楽しい時間を過ごしたい!幸せな人生を送りたい!」
その思いとは裏腹に、自分の本当にやりたいこと、得意なことには目もくれず、毎日必死に、乗り越えるのに並々ならぬ努力を要する高い壁に挑み続けます。
何度くじけても、起き上がれずボロボロになっても、叱咤激励され、そして、再び立ち上がり、高い壁を見上げます。
時には、ご飯を食べる時間を削り、休む時間も削り、挙句の果てには寝る時間を削ってまで必死にその壁を登ろうとします。
「月の残業〇時間!過労死!」
なんていう悲しいニュースもたくさん耳にします。
会社が社員を法に触れる扱いをした時、当然、その会社は法の下で裁きを受けます。
慰謝料が発生することもあるでしょう、関係者に処分が下される時もあるでしょう。そうして、不当な扱いをした側に、何らかのペナルティが与えられます。
ところが、どうでしょう?
自分が自分のことを不当な扱いをした時、このペナルティが科されるでしょうか?
ある本に、虐待の定義が載っていました。それは、
「望まないことを無理に強いること」
だそうです。
他人が嫌がることをすると虐待にあたるのに、自分が自分に嫌いなことをさせても虐待にならない。
全くもって、不思議な話です。
かつて自分が好きだったこと、やってみて楽しかったことを思い出してみてください。
あるいは、昔やってみたかったこと、憧れだったことを思い出してみてください。
今、それらをやっていますか?
「そんなのに使う時間もお金もない!」
そう言いながら、自分のことを虐待していませんか?
家族や友人を大切にするのと同じように、自分のことも大切にしてあげてください。
執筆者:カウンセリングMaNa 丹下坂 愛実
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