【性格・こころの仕組み】

ネガティブ思考の脱し方

高島心理カウンセラー

2020/06/10

カウンセリングMaNa 心理カウンセラーの高島です。
今回は私事から、こころの仕組みをお伝えします。

イタリア語を始めて4ヶ月が過ぎました。
毎朝の語学ラジオの他、週に一度イタリア語会話教室に通っています(コロナの影響で、まだ数える程しか参加できていませんが)。

現在のところ、学習時間に比べ、かなりな成果が出ています。
特に文法に関しては、中学生英語の半分程度までは理解が進んだでしょうか。
語彙の不足はありますが、学習頻度を考慮すると、非常に効率のよい学習ができているといってよいと思います。

苦労せずに身についている感覚がありますから。

では、なぜ効率のよい学習ができているのか。
一つには、自分の特性を活かした記憶法を用いているから。
そして、二つ目に関連づけがあります。
最後に、三つ目として感情面。

まず、一つ目の自分の特性を活かした記憶法。
以前こちらのつぶやきにも記しましたが(「臨時休校を過ごす君たちへ」高島カウンセラーのつぶやき)効果的な暗記の仕方というのは、心理学の見地からも十人十色です。
つまり、あなたにはあなたに合った記憶法があるということ。

だから、学校の先生が勧める覚え方というのは、あくまでもその先生にとって効率のよい覚え方ということになります。
ですから、あなたに合った記憶法は、最終的にはあなたが発見していくほかない。

余談ながら、私のところに勉強を学びに来る子どもたちには、一人ひとりに合った記憶法を探って学習方法を身につけさせます。だから、通常の学習塾より成果が上がっているのです。

さて、私の記憶法。
それは、音声を聴くこと。
他人の声だと、なおのこと耳に残ります。
そして、聴くときにはテキストを見ない(ここは結構なポイントになっています。見ながら聴く場合だと、どうしても聴く意識が弱まり、結果としてかえってこころに残らないということが起こるようです)。

朝のイタリア語ラジオは1週間は同じテキスト内容。
それを1日に3回読み上げてくれます。
それが週3回放送されますから、一つのテキストを合計9回聴くことになります。
その回数を「集中して」聴くと勝手に暗記されます、私の場合。
こうやって、自分の特性を活かして記憶しているのが、効率のよい学習ができている理由の一つ。


次に理由の二つ目。
関連づけ。
学んでいることをとにかく何かに関連づけます。

例えば英語。
日本人にとっての英語の決まり文句
This is a pen.

これをイタリア語で表記すると
Questa è una penna.(クエスタ・エ・ウナ・ペンナ)となります。

どちらも4語ですね。
察しのよい方はもう気づいているかもしれません。
そうです、
è = is be動詞なんです。

「そうなると他の語も同じ? unaというのがaになるの?」と思考が働きますよね?
こうやって、予測を立てたり、比較をしたり、自分の中にある知識や経験と関連づけていく。
結果的に予測が当たっていても違っていてもいいんです。
自分の中にある知識や経験と関連づけるという行為が、記憶につながります。
 

そして、理由の3つ目。
感情面。

感情が大きく動けば動くほど、記憶として定着されます。
よくも悪くも、忘れられなくなるわけです。

効率のよい学習方法を進めていくと、当然理解が早まります。
「わかる」「出来る」という感覚は当然心地よさを生みます。
人間心地よいことにはもっと向き合いたくなりますから、ますます学習が深まります。
まさしく、「好きこそ物の上手なれ」が体現され、好循環が生まれるわけです。

ですから、物の学び始め、あるいは苦手分野こそ、徹底的に簡単な問題に取り組むべきです。
逆に自信のない状態で、「わからない」を体感すればするほど、学びの妨げになるだけです。
本来覚えたい内容よりも、「出来ない」「わからない」自分を強く記憶してしまうわけですから。
 

先日、ミケランジェロについての本を読みました。
そこに、彼の書いた詩が載っていたんです。
彫刻や絵画、建築などを手掛けた芸術家としては知っていましたが、詩作もしていたとは知りませんでした。
そして、何よりも驚いたのは、私が彼の詩を読めたことです。

もちろん、スラスラ読めるわけではありません。
それでも知っている単語が出てくる。
まるで彼の肉声を聞いているようで、深い喜びを覚えました。
日本史でいえば織田信長よりも古い時代の人です。
その人の自筆を読めたわけですから、その感動もわかっていただけるのではないでしょうか。

ミケランジェロ自筆の詩

ミケランジェロ自筆の詩

ということで、効率のよい学習には
1.自分の特性
2.関連づけ
3.感情
が関係しているという話でした。

さて、この効率のよい学習の話が、ネガティブなこころの動きとどのような関連があるのでしょうか?

実は、こころにとって学習というのは、「勉強」だけに限りません。
何を考え、何を感じ、何を記憶しておくか。
日常のあらゆることが学習、そして学習の成果といえます。
 

ですから、もしもあなたが悲観的なことばかり頭に浮かぶのだとしたら、それはそういうことばかりがこころに残るような学習法を知らず知らずのうちにしているということになります。
そして、ネガティブな記憶がたくさんあるわけですから、今起きている出来事をついついネガティブな記憶と関連づけてしまう(2)。
そうするとよい結果は想定されませんから、強い不快な感情がわく(3)。
こうして、今体験していることが「嫌なこと」として強く記憶される。

悪循環が起きているわけです。
生活全般にわたって。

これは裏を返すと、ネガティブ思考の連鎖というのは性格の問題ではないということです。
つまりそうではなく、むしろ必ずネガティブになるように生きてしまっているということです。

だったら、脱する方法は一つ。
現在、当たり前にしている何かを変えてみることです。

私がイタリア語を聴くときテキストを見ないというのを覚えていますか?
そんな小さなことが記憶に影響するんですから。

とはいえ、当たり前にしていることを変えることは難しくもあります。
なぜなら、自分は何を当たり前にしているのか、そのことに気づきにくいからです。
そして、気づいていないことは、そもそも変えようがない。
だからこそ、自分のこころの癖に気づくのが大切なんです。

私の場合は、カウンセリングを受けたのがきっかけとなりました。
そこから、仲間とのこころの学び、そしてマインドフルネスの実践…。

これらを通して、自分のこころの癖に気づいていきました。
気づいてしまえば、あとはそんなに難しくない。
実感として、自然と変わっていった感じです。
ネガティブすぎるわけでもなく、ポジティブすぎるわけでもない、こころが楽にある感覚に。

さて、あなたは何がきっかけとなるのでしょう?
何をきっかけにします?

皆様からよせられた感想

  • 「自分のこころの癖」知りたいなぁと思いました。
    その癖に気づけたら、こころの持ち方を変える努力ができ、辛いと感じた時にこころを安定しやすくなりますね。
    また、普段あたり前にしている何かをも気づくこともできる!
    「こころを楽にできる」これって、人が生きていく中で誰もがそうありたいと願っていること。
     自分を見つめ直す、良いきっかけをいただきました。さて、自分はどんな癖があるのかな?
  • 読んでいて羨ましい…と思いました…
    そもそも重要なこと以外覚えられないと言うか覚えると言うことに苦手意識がありますなので語学は無理な分野だと思っています…
    覚え方によっては出来るようになるのなら良いですね〜まずはどれだけ思えるかLoveになれるかですかね〜
  • 学習に影響を及ぼす因子のうち、3.感情が私にとっては最も大きいと感じました。ネガティブ思考の悪循環を断ち切るには「何故この事を学ぶのか」初心の目的に戻って、こころの中で見つめ直してみる事が大切なのではないかと考えています。
    未だ未だコロナウイルス感染の影響で、ネットでの授業等により従来とは異なった状況下にありストレスを感じておりますが、つぶやきを拝読してそのストレスに適切に向き合えるきっかけを頂きました。
    以上です。

    何時も大変興味深くまたこころとあらためて向き合うきっかけを頂き深謝しております。
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