【性格・こころの仕組み】

嫌な時間の過ごし方

高島心理カウンセラー


2020/10/5


本当はしたくないこと、できればやりたくないこと。
生きていれば、そんな嫌な時間がありますよね。

そのような嫌で、心の負担になっている時間。
1日の中でどれくらいありますか?

もし毎日1時間というのであれば、1年で365時間。
日にちに換算すると、15日以上になります。

1年のうち、2週間以上、あなたはしたくないことをしているわけです。

そして、もし8時間というのであれば、120日!
実に、1年のうちの4か月間は、あなたは眠ることもなく、文字通り朝から朝までひたすら心に負担をかけていることになります。

そんな人生を送っている。
いつか必ず終わりが来る有限の人生の中で、そのような過ごし方をしている。

それは嫌だ。
そう感じますか?

それなら、対処法は2つあります。
 

No!と宣言する


1つ目は、やりたくないことはしないという選択です。

あなたが主体的にやっていることなら、それをやめる。
誰かに頼まれていることなら、それを断る。
誰かに強いられていることなら、決然と抗議する、あるいはそこから立ち去る。
自分にも、相手にも、周りにも、No!と宣言することです。
 


「そんなことができれば苦労はない」
そう感じますか?

そう感じるのなら、比べてみることです。
 

したくないこと、やりたくないこと。
あなたが負担に感じる時間を過ごすことであなたの人生の中で払っている犠牲(1時間なら1年で15日)。
そして、No!と宣言することで払う犠牲。

どちらも受け入れられないことかもしれません。
だからこそ、比べてみる。
冷静に天秤にかけるのです。

その負担に感じている時間は、あなたの人生をささげるほどの価値があるのか、と。
その上で、あなたが選択するのです。
 

受け取り方を工夫する


こんなお話があります。

旅人がある町を歩いていると、汗をたらたらと流しながら、重たいレンガを運んでは積み、運んでは積みを繰り返している3人のレンガ職人に出会いました。

そこで旅人は「何をしているのですか?」と尋ねました。すると、その3人のレンガ職人は次のように答えました。

1人目は、
「そんなこと見ればわかるだろう。親方の命令で“レンガ”を積んでいるんだよ。」と。

2人目は、
「“壁”を作っているんだ。」と。

3人目は、
「レンガを積んで、後世に残る“大聖堂”を造っているんだ。」と。
 


いかがですか?
3人とも同じ仕事をしています。
そして、この3人はそれそれどんな表情をしているでしょうか?
 

まとめ


「置かれた場所で咲きなさい」というのは、ただ黙って受け入れなさいということではありません。


雨の降らない場所
風の強い場所
日当たりの悪い場所
土のない場所
・・・・

そんな様々な場所で咲いている植物は、皆個性的です。
その場所で咲くために、姿を変え、中身を変え、適応しているから。
中には場所を変えるものだっています(海流に乗る種子など)。
それが、その植物らしさになるわけです。
 


したくないこと、やりたくないこと。
そんな負担に感じている時間にどう対処するのか。
それが、あなたらしさになっていきます。

①したくないことはしない
②したくない、やりたくないことの価値を見出す
③今まで通り

 

選択するのはあなたです。
そして、その選択があなたらしさになり、あなただけの人生になっていきます。

さて、あなたはどんな選択をしますか?
そして、どんな人生にしますか?


執筆者:カウンセリングMaNa 高島 昌彦
 

皆様からよせられた感想

  • こんにちは!
    高島さんのつぶやきを読んで、共感しました。

    私は娘を亡くしたり自分が癌になったりしたことで自分らしく生きる事ができたらいいなと常に考えながら生きてきました。
    今この時間に生きている事は当たり前ではない事。身に染みてるはずなんですが。

    つい忙しい毎日に追われて忘れてしまう事も多くなり・・。

    少しじっくり心の勉強をして自分を見つめる時間を作りたいです。
     
  • 嫌われたっていい、断ろう。初めて心からそう思えました。「嫌われる勇気」ってこうやって生まれるのですね!自分が変われそうな気がします。ありがとうございます。

     
  • こんにちは
    「嫌な時間の過ごし方」の感想を投稿します。

    以前の自分には、「受け取り方の工夫」という発想がありませんでした。

    辛抱強く耐えて、No!と言えない自分を責めるか、我慢が限界になって爆発するか、いずれにしてもあまり良い状況にはならず…

    ところが、受け取り方が変わると、同じ出来事でもこれまでとは違う感情が出てきます。

    それは、自分自身を縛っていたものがゆるみ、とても楽になること。自分の幅が広がり豊かになることだと感じています。

    例えば、No!という自分の気持ちを伝えること=相手に失礼なことが全てではなく、そこから始まる関係もあると気づくことができました。

    自分のことをもっと大切にしていきたいです。そして、皆さんもそうでありますように✨

     
  • こんにちは
    「嫌な時間の過ごし方」についての感想です。

    人生は有限であることを最近とても実感する中で、人のためになることにも使いたいですが、まずは自分のために‼と思う気持ちが強くなっています。

    自分が幸せじゃないと、他の人を幸せにすることもできないのではないかと…

    そう思うと、いやなことはやってられない、自分の心が喜ぶことをやろう、という思いが湧いてきました。

    そうなると、いやなことは断る勇気が持てそうな気がします。(断って終わる関係なら、そこまでの関係かな…と)

    また、いやなことも受け取り方によっては、いやなことではないことにもなるので、良いか悪いかは頭で考えると損得が入ってしまうので、最近は心で感じて判断するようにしています。

     
  • 数字で表すことで、どちらを選択しても、自分で納得してその時間を過ごすことが出来そうです。
    自分のやっていることに価値を見出すと、自分にとって意味のある嬉しいことに変化しそうだと思いました。
    これからは、今ここで何ができるか、何をしないのかを自分に問いかけてみようかと思います。
    自分らしい人生を過ごして良いんだな、と思えました。

ごあいさつ

丹下坂心理カウンセラー
高島心理カウンセラー

店舗のご案内

070-2428-0730
住所

〒041-0844
北海道函館市川原町1-8

営業時間

9:00~20:00

メールでのお問合せは24時間受け付けております。

メールアドレス

info@hsmana.com

休業日

不定休

関連団体